自走りゅう弾砲“Archer”におけるMilCANの利用

CANニュースレター(2006年4月)

BAE Systems Bofors社のArcherは、建設機器用の既製の商用シャーシをベースとした自走式155-mm砲です。3人の乗組員(通常は6〜10人)が破片から保護された運転席でコンピュータを使ってすべての機能を操作します。各りゅう弾砲には任務の遂行に必要な砲弾が装填されます。同社によると、自走式りゅう弾砲”Archer”は従来型のりゅう弾砲4〜6基分の能力を持っています。Archerには、位置決め機能、C3、弾道コンピュータ、および砲弾の自動装填装置が搭載されています。この車両は機能の切り替えが迅速で、わずか30秒でシステムを配置(再配置)することができます。この装置の火力は15秒間に3ラウンドで、MRSI(多弾頭弾)を発射することもできます。この車両のシステムアーキテクチャは可能な限り分散システムとして設計されています。通信は1つの非同期バスと1つの同期バスに基づいています。非同期バスの通信にはイーサネットが使用され、同期データバスにはMilCANBプロトコルに対応したCANが使用されています。これらのデータバスの間のデータ交換は、イーサネット/CANゲートウェイで処理されます。オペレータのHMIは非同期バス上にあり、クライアントサーバソリューションに基づいています。このメインコンピュータにはデータベースと地図情報が含まれています。また、メインコンピュータは外部との通信も処理しています。システムの同期バスでは、りゅう弾砲の制御や、制御システム、砲弾処理機能、および砲弾庫との情報のやり取りなどの機能を処理しています。Lemur Wは付近の山や車両の防御を測定するのに使用されます。Lemur Wには昼夜兼用のすべての天候条件に対応したセンサーが搭載されており、基本構成で遠隔操作兵器ステーションとなります。Lemur Wには、オプションで火器管制装置(FCS)(自動追尾およびサーチモード)を追加することもできます。